エンジンスライダーの取り付け

そもそもエンジンスライダーの役割とは?

エンジンスライダーは、エンジンを保護するためのパーツです。
転倒した際に怪我をしないようライダー用のプロテクターが市販されていますが、このエンジンスライダーはバイクのエンジン用のプロテクターとも言えるものです。

なお、同じくエンジンを保護するためのパーツとしてはエンジンガードもあります。
似たような印象もあるパーツですが、エンジンガードの場合はエンジン部分をがっちりと覆うことで、転倒の際にエンジンが地面に接触・衝突するのを防ぐ役割を備えています。
それに対してエンジンスライダーは、転倒時にバイクをうまく滑らせることでエンジンへの衝突・衝撃を防ぐ役割を備えているのです。
ですから、エンジンスライダーは直接エンジンを覆うパーツではなく、先述したように棒状、パッと見には手すりのように見える形をしており、転倒時にこの手すりがまず地面と衝突してバイクを滑らせる効果を発揮します。

エンジンガードの場合、エンジンが地面に衝突した際の衝撃を和らげるのに対してエンジンスライダーはそもそもエンジンが地面に衝突するのを避ける効果があるため、こちらの方が転倒時のダメージを防ぐうえで適している面もあります。
さらに取り付けが簡単、入手しやすいといったメリットがあるので、初心者でも無理なくできるカスタマイズの選択肢として人気を得ています。

なお、エンジンスライダーと似たようなパーツにはもうひとつ、フレームスライダーと呼ばれるものもあります。
こちらは名前の通りバイクのフレームを保護するためのパーツなのですが、こちらもエンジン周辺に取り付けることでエンジンを保護する役割を備えているものがよく見られます。
ですから、これからエンジンスライダーを購入する際にはこちらも選択肢に加えた上で検討していくとよいかもしれません。

エンジンスライダーの取り付け方

エンジンスライダーは、メインとなるプロテクターの部分と専用ボルト、延長分のカラーで成り立っています。
取り付けの際に必要になる工具はラチェットレンチのみ、パーツも必要な工具もシンプルですが、取り付け方も至って簡単です。
取り付ける場所のボルトを取り外したうえで、その部分にエンジンスライダーを取り付けるだけです。
とくに難しい面はなく、5分あれば十分に取り付けることができるでしょう。

注意点としては、ボルトの裏側にカラーがあるので、取り外す際になくさないようにすることくらいでしょう。
装着してもバイクの重量もそれほど変化しないので、乗り心地も変わらず、エンジンだけでなくカウルへのダメージを和らげる効果も期待できるのがエンジンスライダーです。
まさに「いざというときにあると重宝するパーツ」と言えるでしょう。
大切なバイクを長くよい状態で乗り続けるためにも、取り付けを検討してみてはいかがでしょうか。