バイク(BMW)のイメージを変えた日本人カスタムビルダー達

BMWのバイクの新たなチャレンジ

BMWは多くの人が憧れるバイクの一つです。
長い歴史のあるバイクは見た目もかっこよく、一度はBMWオーナーになってみたいと思わせるブランド力の高いメーカーでもあります。

そのBMWが初の量産型バイクであるR32を発売してから90年を迎えたことで新しいチャレンジを行いました。
それがカスタムバイクの制作です。

カスタムバイクというのは、こちらも多くの人が憧れるものです。
一般的なバイクではなく自分のバイクであるというオリジナリティを誰もが欲しがります。
長く乗るし、一体化する走行を実現するからこそ、世界に一つだけの自分らしいバイクを欲しいという気持ちが起こるのです。

そこで、BMWは創業90周年を記念するモデルRnineT(アール・ナイン・ティ)を制作し、そのティザーとしてBMW本社とアメリカのカスタムビルダーとがコラボしてカスタムコンセプトマシンであるConcept90(コンセプト・ナインティ)を発表したのです。
ロケットカウルやセパハンと呼ばれる低いハンドル、お椀型のシートカウルなど、50年代に生まれた若者のカルチャーであるロッカーズたちの好みのカスタムをしたバイクスタイルを実現しました。

新しいカスタムプロジェクトRnineTとK1600GTL

この90周年プロジェクトは、今まで革新的なことに取り組んできたBMWの先進的な新たな取り組みとして賞賛の声が上がりました。
しかし、その反面疑問の声もありました。
これは新しいことをすれば酷評が上がることは当然のことで致し方ないことでもあります。

BMWはそこで止まることなく、さらに新しいカスタムプロジェクトを打ち出します。
それが4台のRnineTと2台のK1600GTLの登場です。
特に、4台のRnineTは大きな話題となりました。

RnineTの新しい4台のカスタムバイクの目玉となったのは日本人のビルダーが手がけたという点です。
ビルダーは、チェリーズカンパニーの黒須嘉一郎氏、ブラットスタイルの高嶺剛氏、ヒデモーターサイクルの富樫秀哉氏、46ワークスの中嶋志朗氏の4人です。
黒須氏と富樫氏はハーレーを中心としたカスタムビスルダーであり、高嶺氏はハーレーだけでなく国産車のカスタムを手掛けおり、中嶋氏は古いBMWやモトグッツィのカスタムを得意としています。
皆、そのカスタムのクオリティーの高さと独創的な世界観で世界的にも人気が高いビルダーたちです。

この4人の手がけたRnineTのカスタムバイクはインターネットで情報開示がされたのち、瞬く間に拡散されて反響が上がりました。
日本のカスタムビルダーのカスタムしたバイクがカスタムシーンで最も熱いバイクであると賞賛されたことはとても誇らしいことであります。
世界のバイクファンの反応は日本人のバイカーとして知っておきたい事実の一つです。