バイク用のマフラーの認証が遅れている事情とは?
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一度落ちかけていたバイク人気が再び高まっています。
新たにバイクを購入する人はもちろんのこと、様々なパーツを買ってカスタマイズするケースも多くなっているのです。
バイクカスタムのやり方はいろいろありますが、やはりマフラーの交換というのは定番とも言える道です。
実際に、バイクパーツを販売するショップでもインターネットでもマフラーの売れ行きが好調となっています。
バイク用マフラーは様々な事情で規制が強化されてきた歴史があります。
明確に排気音の規制値が定められていて、その基準をクリアできない製品は販売できなくなっています。
そして、基準に適合したマフラーには必ず認証マークと識別番号を付けることになっていますので、外からでもすぐに判別できます。
もしこの認証マークが付いていないと法律違反となり、取り締まりの対象となってしまいます。
しかし、この販売に欠かせない認証作業が進んでいないという問題が起きています。
というのも、この認証は国によって認められている試験官が実際にマフラーを使った試験を確認する必要があるからです。
感染拡大を防ぐため試験官が地方にあるテストコースに行くことができなくなり、結果として試験が延期されたのです。
こうしたことが続き、マフラー自体の開発は終わっているものの、認証ができずに販売開始に至っていないというものも多く存在しているのです。
今売れているマフラーとは?
こうした認証作業の遅れは、感染拡大の落ち着きや適切な対策を取ることによって回復傾向にあります。
そのため、これから元通り新商品の販売開始が増えていくと考えられています。
こうした状況の中で、特に人気が高まっているのが125ccバイク用のマフラーです。
この大きさのバイク自体の人気が国内でかなり高まっているため、カスタムをするためにマフラーも売れてきたという形です。
125ccだと車検がいらないので維持をするための負担が少なくて済みますし、取り回しが楽なので市街地での通勤にも使えるという良さがあります。
50ccのような小さなバイクでもないので、ちょっとしたツーリングにも出かけられるということで、遊びにも使えてアウトドア志向が高まっているコロナ渦において人気が急上昇したのです。
そして、バイクを購入したらマフラーも変えてカスタマイズしようということで、このクラスの製品がたくさん売れているわけです。
カスタム用のものですので、単に修理のためではなくデザイン性に優れた製品が特に売れているのが特徴的です。
より愛着の持てるバイクにしたいということで、マフラーをまず変えてみようというライダーが増えています。