雪道を走行するときの対策の重要性
バイクは二輪で走行をするという機能上、積雪や路面の凍結があるときちんと走行できなくなるという弱点があります。
そのため毎年積雪のある地域では、ほとんどのライダーはバイクを冬眠させて数ヶ月は乗らないようにするというのが一般的です。
しかし仕事や通勤通学など毎日の生活に使用をしている人にとっては冬だからといってバイクを完全に使用しないということができない場合があります。
とはいえ全く何の備えもなく雪道をバイクで走行をしてしまうというのは大変に危険です。
雪道でバイクに起こることとしてまず最も大きいのが路面の不安定からくる転倒です。
大きな道路の場合除雪車で道路を一応はきれいにしてくれていると思いますが、それでも舗装道路のように平坦なことは少なく、多くの場合凹凸が残っていたり新たに降った積雪によってオフロードのような荒れた路面状況になっていたりします。
また当然積雪があるほど寒い時期には路面の凍結も起こりますので、普通のノーマルタイヤではスリップしやすくなります。
道路交通法では125cc以上のバイクはスパイクタイヤなどを使って走行することが禁止されていますが、それ以下であればスリップ防止機能のあるタイヤで雪道を走行することができます。
気をつけたいのがそうした雪道用のタイヤを履いたからといって平面道路と同じように簡単に走行をすることができるわけではないということです。
スタッドレスタイヤやスパイクタイヤなどスリップ防止に高い効果のあるタイヤであってもある程度のスリップは起こりますし、急ハンドルなど操作によっては転倒が起こってしまうことがあります。
雪道を走行するときには十分に準備をするとともに、雪道ならではの環境に慣れた運転ができるように訓練をしていくということが重要になってきます。
雪道を走るときのコツと注意点
雪道で大変なのは路面状況の悪さもそうですがもう一つ厳しい寒さがあります。
バイクに乗っているときには外気の影響をもろに受けますので、積雪が起こる0℃近くの気温の中風を受けて走行しなければなりません。
積雪時に乗車中に受ける風は想像以上に冷たく、油断をすると手先や足先が思うように動かなくなってしまっているので十分に注意をしておくことが求められます。
雪道を走行するときには、防水性の高いウエアを着用するとともに、ハンドルカバーや防寒性能の高いバイク用ブーツを着用するなど身体を守るようにしましょう。
さらに、急な積雪があったときなどは道路がかなり混雑をしてしまいます。
通勤通学などにバイクを使うときにはそうした渋滞のことも頭に入れ、余裕のある時間でスケジュールを組むようにしてください。