構造変更とは
バイクのカスタムをする際には、どんなカスタムをするかによっては構造変更に該当することがあります。
構造変更というのはバイクの構造が変わるというもので、例えばボアアップしてエンジンを変えたり、ハンドルバーを交換してバイクの横幅が変わった場合などが該当します。
構造変更というと大掛かりなカスタムをイメージする人が多いのですが、必ずしも大掛かりな場合だけが該当するわけではなく、サイズや排気量が変わるようなカスタムをした場合には構造変更として届け出が必要となります。
構造変更をするとバイクの構造が変わったとみなされるため、再び車検を受ける必要が発生します。
ハンドルバーをカスタムして横幅が片側1cm以上長くなってしまっただけでも、新たな車検を受けなければいけません。
小型バイクだと、車検が必要ない機種もあるでしょう。
その場合には構造変更の届出は必要ありませんが、代わりに改造申請という届け出が必要となるので注意してください。
構造変更が必要なカスタムとは
構造変更による届け出や車検など面倒な手続きが嫌だという人は、カスタムする際にどの範囲なら構造変更に該当しないのかを理解しておくことをおすすめします。
まず、車体の長さや幅、また車高が変わった場合には注意しましょう。
車両の長さがプラスマイナスで3cm以上変更になった場合には届け出が必要となりますし、バイクの幅左右合わせてプラスマイナス2cm以上変わった場合、また車高がプラスマイナス4cm以上変わった場合にも、届け出が必要です。
また、車体の重量がプラスマイナス50kg以上変わった場合も構造変更と見なされます。
パーツを交換するだけのカスタムでも、こうした構造変更に該当するケースは少なくありません。
カスタムの際には、そうした点も併せてパーツ選びをする必要があります。
バイクカスタムの中でも多く見られる構造変更は、アメリカンバイクのパーツとして人気があるシーシバーの装着です。
ハンドルの高さが大きくアップし、オリジナルの車高よりも4cm以上高くなってしまうことは少なくありません。
バイクの構造変更では、サイズがアップする場合で家でなくダウンする場合にも注意が必要です。
例えばバイクをカスタムしてレーサー仕様にする場合には、タンデムステップをカットすることで車幅が狭くなったり、またタンデムシートを除去することで全長が短くなることもあります。
そうしたカスタムによって重量が軽量化されるため、構造変更の届け出が必要となるケースもあります。
その他には、マフラーやフレームの変更や加工の際にも構造変更に該当することがあるので注意してください。
基本的に構造変更は、バイクの構造そのものが大きく変わる際に該当します。
スマホホルダーを付けたとか、シートを張り替えたといったカスタムではサイズも重量もそれほど大きく変わりません。
そのため、構造変更には該当しないでしょう。