製作費600万円のバトルホッパー

注目度の高い仮面ライダーのバイク

テレビや映画のヒーローが乗る自動車やバイクというのは大いに注目されて、それがきっかけとなって高い人気を生み出すことがあります。
バイクに乗ったヒーローというのはたくさんいますが、中でも仮面ライダーはその中心的な存在と言えるでしょう。
テレビ放映の初期からカスタマイズされた特徴的なバイクにまたがっている姿は、子どものみならず幅広い世代にとって魅力的な姿に映ります。

1987年から1年間ほど放映された「仮面ライダーBLACK」シリーズでも、やはりカッコいいバイクが登場してテレビを盛り上げました。
この名作シリーズが2022年に、「仮面ライダーBLACK SUN」としてリメイク作が復活します。
この中では、主人公となる仮面ライダーブラックサンはバトルホッパーというバイクで登場することになります。
なんと、このバイクを作り上げるのに製作費600万円も投じているのです。
パシフィコ横浜にて開催された「ヨコハマホットロッドカスタムショー」においてこのバトルホッパーが公開され、大胆かつ美しいカスタムが披露されました。

バトルホッパーのベースとなったバイクについて

このバトルホッパーのベースとなっているのは、ホンダの「CB750F」です。
このモデルは名車と呼ばれ、ライダーであれば誰でも知っていますし、その性能と美しさは今でもたくさんのファンを引き付けるものがあります。

この往年の名機がチェリーズカンパニーというカスタムショップによって、仮面ライダーブラック仕様にカスタマイズされたのです。
レトロ感のある仕上がりで、ベース車のホイール部分などは名残を見せていますが、それ以外はほとんど変更が加えられているのが分かります。

カスタムで苦労した点とは?

バトルホッパーを見ると、まず目につくのがボディー部分の美しいスタイルでしょう。
なんとなくレトロ感があるものの、ヒーローものにふさわしいカッコ良さが際立っています。
また仮面ライダーということで、フロント部分にはそのシンボルマークがしっかりと造形されています。
こうした造形作業が、特に苦労した点のようです。
これらのパーツをすべて鉄板の手叩きで作り上げ、形を整えているのです。

細部にもかなり気を配っているのが分かります。
真新しいバイクという感じが出ないように、サビが浮いた感じや汚れが出ている部分などが上手に表現されています。
また見た目だけでなく、仕様通り実際に動くターボを搭載したり、メーター類をフロントからタンク上部に移設するなどしています。
画面ではほとんど見えないようなところまで、本気でこだわって作っているのがより見える名作と言えるでしょう。