エンジン

気筒とは

バイクのエンジンを考える上で大切なことは気筒数によって性質がかなり異なることです。
特殊な用途で使う場合には単気筒、週末にスポーツバイクとして乗り回したいなら2気筒、長距離のツーリングを楽しみたいなら4気筒が適しています。
気筒というのは排気量に大きく関係しており、気筒数に筒の大きさを掛けたものが排気量となっています。

排気量が大きくなるほど2気筒や3気筒と増えていくとイメージすればよいでしょう。
1気筒あたりの限界は600ccとされているため、より大きな排気量を実現するためには大きな気筒数のエンジンが適しているのです。
ただし、低排気量のバイクでも4気筒を採用しているものもあり、これは単気筒には弱点があるためです。

単気筒は振動や騒音がひどくなりやすいというデメリットがあり、2気筒や3気筒であれば波を打ち消し合うことによって、振動や騒音を低減させられます。
基本的にバイクでは単気筒と2気筒、4気筒のエンジンが多く、3気筒のものはほとんどありません。

気筒はバイク初心者の方にとっては何がなんだか分かりにくい部分なのですが、バイクのカスタムを考えているならぜひとも理解しましょう。
エンジンのカスタムについてはこちらで分かりやすく解説されています。
>>カスタムのススメ:カスタムバイク作成レシピ編:11.エンジンの素性を考える|バイクとツーリングとメンテと。。。ZEPHYR1100と居酒屋くま亭珍日記

エンジンの種類やカスタム方法

直立単気筒エンジンとはオフロードバイクでよく用いられており、ピストンが1つだけなのが特徴です。
回転が上がりにくいという特徴があり、低中速を重視したエンジンとなっています。

V型2気筒エンジンはVツインとも呼ばれており、ピストンは2つあり、単気筒の場合よりもさらに回転を上げることが可能です。
低中速で強く、パワーもあり、性格としては単気筒と4気筒の中間型という位置づけになっています。
燃費が良いため、バイク便ではVツインのバイクが使われているケースが多いです。

並列4気筒エンジンとは日本のバイクにおいて主流となっているエンジンであり、ピストンが4つあります。
パワーを出しやすいという特徴があり、低中速ではあまり強くないのですが、速度を上げるごとにパワーをどんどん得ることが可能です。
乗りやすいために教習所で使われるバイクには並列4気筒エンジンがよく用いられています。

エンジンの性質はコンロッドやカムシャフト、クランクシャフト、ピストン形状などによって左右されます。
これらの部品に注目してカスタムしていくことによって、理想的なエンジンを得られるのです。
大掛かりなカスタムをする場合にはたとえばエンジンを載せ替えるという方法があります。
バイクのエンジンというのはとても奥深いもののため、こだわることができます。