強風の中ハンドルをコントロールするコツは?

高架道路や海沿いの道路で多い強風地帯を乗り切るには

バイクに乗っているとしばしば遭遇するのが強風です。
二輪で走行するバイクは非常に横風に弱く、突然吹き上げるかのような突風に見舞われてしまうとベテランライダーであっても一瞬ヒヤッとしてしまう場面があります。

バイクで強風に備えるためにまず大前提となるのが、これから強風が来るということを予測して備えるということにあります。
ライダーは運転中無意識にバイクが倒れないように体重をかけてバランスをとっていますが、全く心の準備のない状態で急な横風が来たという時にはその反応が間に合わないこともあります。

もちろんすべての横風を予想するということはできませんが、あらかじめ強風が吹きつける場所を知っておくことで気持ちを準備させておくことができるので突然バランスを崩して車線をはみ出したり蛇行運転になってしまうことを避けられます。

まず強く風の吹きつける季節として春先の時期があります。
春はバイクツーリングの絶好のシーズンなのですが、同時に強風が一年で最も多く吹きつける時期でもあります。
風速10m/Sを超える突風は4月に最も多く観測されているので、出かける前には理解しておくべきでしょう。

次に東京湾アクアラインのような海上の高架道路はかなり風が強くなることが多い場所です。
そうした場所ではしばしば速度規制がかけられたりしますので、交通情報を事前にしっかりチェックしておいてください。

他にも山間トンネルの出口付近など気圧の変化で突風が吹く場所があるので、高速道路を走行する時には吹き流しを見て準備をしておくということも重要です。

ポイントはニーグリップと上半身の力を抜くこと

実際に強風が吹き付けた時の運転方法として、まずしっかりと下半身を引き締めてバイクと身体の重心を一致させるということがあります。

強風が吹いてくるとどうしても肩に力が入ってしまい風に立ち向かうかのような気持ちになりますが、実際にはハンドルはある程度フリーにして重心移動でバランスをとった方がうまく運転をしていくことができるようです。

気持ちとしてはハンドルに置く手は軽く余裕をもたせるくらいに考えて、ニーグリップをしっかりと引き締めて風の動きに合わせて車体をコントロールするようにしていきましょう。

速度はもちろん出しすぎないようにし、速度規制が出されているときにはそのスピード以上は出さないように心がけます。
高速で走行をしていると時間ごとに移動する距離が長くなるので、その分風に流されやすくなってしまうからです。

それともう一つ大事なのが、風が強すぎる日は無理にバイクに乗らないということがあります。
実験では風速15m/Sを超えるとバイクをまっすぐ立てて運転することができなくなるということがわかっています。